新型鳥インフルエンザH7N9とH5N1の違いとは

     電子顕微鏡で見るインフルエンザ菌
     電子顕微鏡で見るインフルエンザ菌

中国で発生し感染が拡大した新型鳥インフルエンザH7N9、中東で猛威を振るう新型コロナウイルス……。世界では新たな感染症が日々生まれ、人類を脅かし続けている。ここではパンデミックを引き起こす可能性のあるウイルスについて解説する。

 

【新 型コロナウイルス(MERSコロナウイルス)】SARSを起こしたウイルスに近い新型コロナウイルス(国際機関によりMERSコロナウイルスと 命名)が病原体。感染ルートは不明。発熱、および呼吸困難、肺炎などの呼吸器症状が見られる。中東から欧州へと感染が拡大し、WHOに報告があった感染者 49人のうち27人が死亡した(5月29日現在)。

 

【H7N9鳥インフルエンザ】
 鳥が持つH7N9亜型鳥インフルエンザウイルスによって罹患。ヒトからヒトへの感染が疑われる他、治療薬・タミフルに対する耐性を持ったウイルスも発見 され、現在、パンデミックが危惧されている。中国と台湾で計133人の感染者のうち37人が死亡している(5月29日現在)。致死率約30%。

 

【H5N1鳥インフルエンザ】
 H5N1亜型鳥インフルエンザウイルスによって罹患する。鳥やその排泄物、死体、臓器などに濃厚接触することによって感染する。発熱、呼吸器症状、下 痢、多臓器不全を起こし、肺炎で死に至る。致死率は約60%。アジア、中東、アフリカを中心に人への感染が多数報告されている。

 

※SAPIO2013年7月号

 

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