朝食を摂らないと「時差ボケ」みたいな状態になる!?

マーケティング&リサーチを手掛けるシタシオンジャパンはこのほど、「朝食に関する調査」の結果を発表した。同調査は3月24日~25日、20~50代男女を対象として実施。1,200名から回答を得た。

 

朝食で意識していることは、栄養バランスよりも「手間のかからなさ」

 

4人に3人が「朝食は重要」と認識

 

「朝食に対する重視度」について尋ねたところ、74.4%と4人に3人が「とても重要」「まあまあ重要」と回答した。男女ともに年代が上がるにつれてこの割合は高くなった。

 

また「平日の朝食摂取状況」については、およそ7割(70.6%)の人が「ほぼ毎日食べている」と回答。「週4~5回程度食べている」(8.4%) という人も合わせると、8割程度の人がおおむね朝食を食べている結果となった。ただし性年代別に見ると、男女ともに若年層で平日朝食の摂取率は低く、特に 男性20~30代および女性20代では「ほぼ毎日食べている」という人は6割程度にとどまった。

 

平日は「朝からリズムよく過ごしたい」一方で昼・夜に比べ軽視される朝食

 

「平日の理想の過ごし方」について尋ねたところ、「朝からリズムよく過ごしたい」という人が93.7%と、ほとんどの人が一日の始まりとして朝を大切に捉えていることが分かった。

 

一方で、「朝食を食べる時間を確保している」人は74.1%と全体的に少なく、また一日を通した食事摂取の割合を見ると、昼食や夕食を「ほぼ毎日食 べる」という人はそれぞれ昼食83.8%、夕食92.3%と朝食よりも多く、昼食や夕食と比べるとまだまだ朝食は軽視されていることがうかがえた。

 

主食を食べただけで「朝食を食べた」と考えている人が多い

 

次に「どんなものを食べた時にあなたは『朝食を食べた』と思うか」と尋ねたところ、「ご飯・おにぎりのみ」(81.7%)や「トーストのみ」 (75.3%)といった主食のみの内容でも朝食とみなしている人が多い結果となった。性年代別に、ご飯やパンのみの食事に絞って見てみると、男性は30 代、女性は20代で朝食とみなしている人が多かった。その他、「サラダのみ」「果物のみ」「スープのみ」などの回答も見られ、とりあえず何かしら口にすれ ば大丈夫という認識の人もいるということが見受けられた。

 

4割の人が朝食を摂りたくないときがある。理由は「食欲がない」「時間がない」

 

「朝食を食べない」という人は全体の1割程度だったが、「朝食を摂りたくないと感じることがある」という人は4割を超え、またその半数程度 (20.8%)が朝食を摂りたくないと感じる頻度として「週に一回程度以上」と回答しており、朝食を毎日欠かさず食べることは難しいことが分かった。

 

そこで、朝食を食べないと回答した人に「朝食を摂らない理由」を尋ねたところ、「食欲がないから」という人が49.5%と最も多く、次いで「時間がないから」が45.9%となり、これらが朝食を食べないことの2大要因として挙がった。

 

「食欲がないために朝食を食べない」という人のライフスタイルを見てみると、睡眠時間については他の人と大きな差が見られなかったが、夕食を摂る時 間が遅い傾向が見られた。また「時間がない」について、実際にどれぐらい「時間がない」のかを調べたところ、専業主婦などで「家を出ない」という人を除い て、平日の朝起きてから家を出るまでの時間は、「起きてから1時間以内」と回答した人が全体の47.4%で、フルタイムで働く人の半数以上(55.2%) になった。

 

「平日、朝食を作るのにかける時間」についてはおよそ6割(58.2%)の人が「10分未満」と回答。朝食において意識していることも、「朝食の準 備・片付けに手間がかからないこと」が69.2%と最も高く、「朝食が一日の活力になること」64.6%、「栄養バランスが整った健康的な朝食メニュー」 50.6%を上回る結果となり、朝食を作るのにしっかり時間をかけて準備することは難しい状況であることが分かった。

 

朝食の栄養バランスは8割が「不合格」

 

朝食の栄養バランスは穀物、砂糖、油脂に偏っている

 

「調査の当日(平日の朝)に食べた朝食に含まれていたもの」を尋ねたところ、「乳・乳製品・卵」「魚介・肉類・豆・豆製品」「野菜・芋類・果物」 「穀物・砂糖・油脂」の4分類から、1つでも摂取していたら1点と換算した際、4分類がバランスよく摂れていた人は16.3%と非常に少なく、実に8割以 上の人がバランスのとれた朝食を摂れていないことが明らかとなった。

 

続いて、「平日の朝の身体の状態や気持ち」について尋ねたところ、「身体が重い」(47.3%)や「しっかり寝たはずなのに寝不足」 (46.9%)、「目がなかなか覚めない」(33.9%)といった症状を訴える人がそれぞれいたが、朝食の点数が低い人ほどこの割合が高くなった。

 

この結果に対し、今回の調査を監修した早稲田大学の柴田重信教授(時間栄養学)は、「これらはいわゆる"時差ボケ"のときに感じる症状で、朝の欠食 やバランスを欠いた朝食が続くと身体が"時差ボケ"と同じような状態になることがあります。長期休暇の後などにも同様に時差ボケ症状が出ることがあります (社会的時差ボケ)が、これはいわば"朝食時差ボケ"と呼べると思います。タンパク質だけといった食事では体内時計(末梢時計)が十分にリセットされず、 2つの体内時計の位相がずれて時差ボケ状態になりやすいことが分かっています」と解説している。

【マイナビニュース】

 

 

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