薬剤耐性菌の弱点を特定、強固な外膜の構築阻止へ前進 研究

【AFP=時事】抗生物質が効かない耐性菌の強固な細胞壁に弱点を発見したとの研究が18日、英科学誌ネイチャー(Nature)電子版に発表された。拡大する耐性菌問題を解決する糸口になるかもしれない。

抗生物質効かない薬剤耐性菌のまん延に警鐘

「グラム陰性菌」と呼ばれる細菌の一群は、脂質を基盤とする不浸透性の細胞壁外膜を持ち、このため抗生物質やヒト免疫システムに対する耐性が強い。外膜を取り除けば細胞はもろくなり死滅することが知られている。

 英イースト・アングリア大学(University of East Anglia)医学部の研究チームは、外膜組織を構成するブロック(部品)である「リポ多糖体」をグラム陰性菌がどのように輸送しているかを突き止めたという。

「外膜のブロックを細胞外面に運ぶ経路と門を特定した。さらに重要なことは、この門に鍵をかければ細菌が死ぬことが示された点だ」と研究チームは声明で説明。この発見により、細胞壁外膜の構築を阻害して無効化する新薬の開発に道が開かれたと述べている。

 世界保健機関(World Health Organization、WHO)は4月、薬剤耐性菌の増加により、これまで治療可能だった疾患が再び致死性の疾患になっていると警告を発表していた。

【翻訳編集】 AFPBB News 2014/06/20

 

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