感染性胃腸炎、各地で集団発生相次ぐ

ノロウイルスなどの感染によって、嘔吐や下痢といった症状を伴う感染性胃腸炎が全国的に流行する中、保育園や小学校などで集団発生が相次いでいる。特に今 月に入ってからは、各地で集団発生が目立ってきており、北海道の小学校では60人以上に症状が出たという。患者が増加傾向の自治体では警戒を強めている。 【新井哉】

 北海道によると、今月3日に北見保健所管内の教育委員会から、小学校の児童や職員に嘔吐などの症状があると保健所に通報があった。先月16日から今月7 日にかけて計66人に嘔吐や下痢、腹痛、発熱などの症状が見られ、このうち32人が医療機関を受診した。保健所で有症者5人の便を検査したところ、4人か らノロウイルスを検出。保健所が手洗いの励行や施設内の消毒、感染防止対策などを指導したという。

 高齢者施設や社会福祉施設でも集団発生が起きている。福岡市は8日、西区内の高齢者施設で70―90歳代の入所者24人と職員7人に嘔吐や下痢などの症 状が見られ、入所者2人からノロウイルスを検出したことを明らかにした。北海道の帯広管内の社会福祉施設でも2日から5日にかけて、施設の利用者と職員計 16人が症状を訴え、このうち8人が医療機関で治療を受けたという。

 施設からの通報で集団発生が判明するケースがほとんどだが、茨城県では保健所が集団発生の施設を突き止めた。同県によると、竜ヶ崎保健所で5日、保育園 欠席者情報収集システムを監視していた際、牛久市内の保育園で嘔吐や下痢の症状が発生している園児が多いことに気付いた。同保健所が調査を行ったところ、 園児31人と職員3人に嘔吐や下痢などの症状があった。

 県衛生研究所で園児ら4人の便を検査した結果、全員からノロウイルスを検出。このうち1人からは感染性胃腸炎の一種「サポウイルス」も検出されたとい う。同県は「感染性胃腸炎は例年、冬季に患者数が増加する疾患」と説明。県民に対し、帰宅時や食事の前、トイレの後の手洗いなどの感染予防の徹底を求めている。

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