蚊が媒介するチクングニア熱 米大陸で100万人が感染

デング熱に似た症状を引き起こす感染症のチクングニア熱が米大陸で流行している。治療法はなく、ワクチンも存在しない。1年前に流行が始まって以来、感染者は103万人を超え、うち155人が死亡した。

チクングニア熱は蚊がウイルスを媒介して感染する。かつてはアジアやアフリカからの帰国者で感染が確認されていたが、2013年12月、カリブ海のサンマルタン島で初めて地元の蚊を介した感染が確認された。西半球で流行が発生したのは初めてだという。

これまでに中米のすべての国で国内感染が確認され、米国では12月12日までにフロリダ州で11例の国内感染を確認。さらに他国から帰国した1900人の症例が全米で報告されている。

感染者が蚊に刺されると、血中のウイルスが蚊に運ばれて感染が広がる。サンマルタン島から始まった流行は急速に広まり、収束する兆しはない。
ドミニカ共和国では感染者が人口の5%に当たる52万人を突破。これから夏を迎える南米のブラジル、ペルー、パラグアイなどでも国内感染が報告され、ブラジルの感染者は2000人を超えた。

症例の20~30%は慢性化し、関節炎やリウマチなどの症状が身体的障害を引き起こしたり、うつなどの精神疾患に結び付いたりすることもある。

今になってなぜ米大陸で感染が広がったのかは不明だが、特に気候が温暖な地域では今後何年も流行が続く恐れもある。流行地域では、虫よけや蚊帳の使用、長袖の着用などを通じて蚊に刺されないよう注意を呼びかけている。(CNN)


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