宮崎:鳥インフルH5型確認 4万2000羽殺処分へ

宮崎県は28日、宮崎市高岡町の養鶏場で死んだ鶏から高病原性鳥インフルエンザH5型の遺伝子を確認したと発表した。県は特定家畜伝染病防疫指針に 基づき、29日午前0時、同養鶏場の鶏約4万2000羽の殺処分などの防疫措置を始めた。また、半径3キロ以内に鶏や卵の移動制限区域、同10キロ以内に 域外への出荷を禁じる搬出制限区域を設け、宮崎、小林、都城、綾4市町の59農場、最大208万羽の移動・出荷が制限された。

 同県では今月16日、延岡市北川町の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生し、約4000羽を殺処分したばかりで、県内で今月2例目の確認となった。今回、延岡の養鶏場とは約90キロ離れており、県は「現時点で関連は不明だが、可能性は低い」としている。

 県畜産新生推進局によると、高岡町の養鶏場はブロイラーを鶏舎4棟で飼っている。28日に30羽が死に、系列会社が簡易検査をしたところ陽性反応 が出たため県に通報した。宮崎家畜保健衛生所(宮崎市)の簡易検査でも陽性となり、遺伝子検査でウイルスを確認。農水省と協議の上、強毒性の高病原性鳥イ ンフルエンザの可能性が高いと判断し、県や市、JA職員ら約240人態勢で防疫措置に入った。半径10キロの搬出制限区域には59農場と食鳥処理場1カ所 が含まれる。

 延岡市での発生を受け、県は今月17〜19日、高岡の農場を含む県内の全養鶏場約1000戸に聞き取りしたが、異常はなかった。

 宮崎県はブロイラー飼養戸数で全国1位。2007年、日向市など3市で高病原性鳥インフルエンザが発生し、計約19万8000羽を殺処分。11年1〜3月には県内13農場に広がり約102万羽を殺処分した。当時、宮崎市では3農場約21万羽が殺処分となった。

 県によると今年2月1日現在、県内約1000農場で約3270万羽の鶏が飼養されている。このうち宮崎市内は51農場106万4000羽で、国富、綾両町を含む中部地域は計73農場で県全体の4.7%に当たる153万6000羽を飼養している。【門田陽介】


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