「人食いバクテリア」患者263人・・・最悪に

手足の壊死えしや意識障害を引き起こし、死に至る恐れもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の今年の患者数が、12月中旬で263人となり、調査を始めた1999年以降最悪となった。

 国立感染症研究所は、激しい喉の痛みや手足の腫れなど、感染が疑われる症状があれば、医療機関を速やかに受診するよう呼びかけている。

 感染研によると、2010年までの患者数は多い年でも年100人前後だったが、12年以降は200人を超えている。今年は12月14日までで263人となり、最悪だった12年(242人)をすでに上回った。東京(41人)、神奈川(19人)、愛知(18人)が多い。

 子どもの咽頭炎やとびひを起こすA群溶連菌などが原因。喉などの粘膜や皮膚の傷口から感染するとされるが、どういう場合に劇症化するのかなど詳しいことはわかっていない。

 38度を超える発熱や傷口の激しい痛みや腫れなどの初期症状か ら急激に悪化し、数日以内にショック症状や多臓器不全などに陥ることがある。抗菌薬による早期治療が重要だが、昨年は20人が亡くなった。手足や顔などの 筋膜組織が壊死することもあり、「人食いバクテリア」とも呼ばれる。

 感染研は「溶連菌に感染しないように、日頃から手洗いなどの対策を心がけ、症状があれば直ちに医療機関で適切な治療を受けてほしい」と話している。

2014年12月24日(読売新聞)



【グレース】 オゾン(除菌・脱臭)・高濃度水素水・サイマペットの販売

 〒245-0022

 神奈川県横浜市泉区和泉が丘3-30-1

 TEL:045-392-6571