りんご病が流行 上位5県で警報レベルに!!

りんご病の患者報告数が過去10年の同期で最多となっていることが、7月7日、国立感染症研究所のまとめで分かりました。小児科定点医療機関約 3000か所からの報告によれば、6月22日から28日までの患者数は定点あたり1.12人。上位5県(下記)については警報基準値の2.0人を上回って います。

 

滋賀県:2.91人

長野県:2.54人

埼玉県:2.53人

福島県:2.41人

大分県:2.03人

 

りんご病とは?

 

りんご病は正式には伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)といい、ヒトパルボウイルスB19というウイルスへの感染によって引き起こされます。頬が赤 くなり、痒みをともなうのが主な症状です。日焼けや夏風邪と混同されやすく、治りはじめてから初めてりんご病と気づくケースも少なくありません。

 

最初は頬に発疹ができ、やや遅れて手や足、胸や背中にも網目状の発疹が出ますが、早ければ1週間程度で治まります。子どもの場合、りんご病が重症化することはほとんどないといいます。

 

 

発疹が現れる直前に感染力が強まる

 

まず、感染から4~10日程度で微熱、咳、鼻水といった軽い風邪に似た症状が現れます。そして、感染してから10~21日程度で発疹が現れます。感 染力は発疹が現れる直前が最も強いとされ、発疹が現われた後は感染力がほとんどなくなります。発疹が現れ、りんご病だとはっきりとわかってからは、他の人 への影響もそれほど気にする必要はないといえるでしょう。

 

最初からりんご病と分かっていて医療機関を受診するのは稀です。かゆみが強い、熱が出る、元気がない、といった症状で医療機関を受診し、りんご病と 診断されるケースが多いようです。発疹が出た際、それがりんご病によるものなのか、何か他の病気によるものなのかを鑑別できるという点で、医療機関の受診 は有効です。

 

 

妊婦さんは特に注意して!

 

大人がかかると、関節炎や頭痛、高熱が1か月近く続くなど重症化することがあります。特に注意が必要なのが妊娠中の女性です。りんご病の感染により、お母さんは大丈夫でも、赤ちゃんの皮膚がむくむ胎児水腫という病気にかかることがあるので注意してください。

 

りんご病を予防する効果的な方法はありませんが、妊婦さんを除けば、特に怖い病気というわけではありません。医学的に証明はされていないものの、一 度かかったらそれ以降はかからないともいわれています。大人になって重症化するぐらいなら、子どものうちに済ませておいた方が良いという考え方もできるで しょう。

執筆:斉藤雅幸(Mocosuku編集部)

監修:岡本良平医師(東京医科歯科大学名誉教授)

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