ブラジルで小頭症の新生児急増 大流行の感染症と関連か

南米ブラジルで、先天的に頭部が小さい「小頭症」の新生児が急増している。報告件数は昨年10月以降だけで3530件、新生児の死亡例は46件に上る。ブラジル保健省は昨年から大流行が始まった感染症「ジカ熱」と関連している可能性が高いとしており、緊急事態宣言を出して妊婦にウイルスを媒介する蚊との接触を避けるよう呼びかけている。

 小頭症の急増が報告され始めたのは昨年7月。北東部ペルナンブコ州の医師らが、頭部が通常より小さい新生児が異常に多いことに気付いたのが最初 で、その後、よく似た事例が全土で相次ぐようになった。保健省によると小頭症は2010~14年には年間139~175件だったが、昨年になって急増し た。

 新生児の母親には妊娠中にジカ熱を発症した共通点があり、新生児の血液などからもジカウイルスが検出された例があった。死亡した新生児を対象に米国の研究機関が行った調査でも、同じウイルスが見つかったという。
朝日新聞

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