2015年

1月

16日

インフルエンザが全国的に警報レベル 首都圏から拡大

国立感染症研究所は16日、直近1週間(5~11日)のインフルエンザ患者が全国的に増え、警報レベルに達したと発表した。全国平均で警報レベルを超えるのは、昨季より3週間早い。首都圏を中心に広がっていた流行が、西日本を中心に全国に広がっている。

 感染研に よると、全国約5千カ所の定点医療機関から直近1週間に報告された患者数は計16万3716人だった。1施設平均の患者数は33・28人で、警報レベルの 30人を超えた。都道府県別にみると、宮崎の76・42人をトップに沖縄62・98人、熊本57・23人と続いた。九州・沖縄、中国、四国、東海を中心に 27県で警報レベルに達し、全都道府県で注意報レベルの10人を超えた。

 ほかに警報レベルを超えたのは、福岡54・29人、長崎50・86人、佐賀46・36人、大分45・88人、静岡44・83人、愛知44・27 人、岡山42・99人、香川41・08人、山梨40・85人、徳島40・37人、滋賀38・49人、広島37・44人などだった。

 年末に多くの都府県で警報レベルを超えた関東、関西では埼玉27・84人、神奈川27・68人、東京23・8人、大阪27・6人と警報レベルを割る都府県も出ているが、流行のピークは今月下旬から来月初めとみられ予断を許さない状況だ。

 全国の5~11日の年齢別の推計患者数は、20~40代の働き盛りが全体の4割を占め、0~4歳、5~9歳、70歳以上がそれぞれ1割近くだった。70歳以上の高齢者も徐々に増え、入院患者1763人のうち70代が17%、80歳以上は40%を占めた。

 直近4週間で検出されたウイルスは、ほとんどが高齢者で重症化しやすいA香港型だった。

 厚生労働省は「冬休みが明けて小・中学校が再開し、患者数が今後も増える可能性がある。警報レベルに達していない地域も含め、今後も注意が必要だ」としている。(寺崎省子)


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2015年

1月

07日

インフルエンザ流行拡大、各地で警報発令

インフルエンザの流行拡大に伴い、警報を発令する自治体が相次いでいる。6日から7日にかけて岩手と宮城、千葉、愛知、沖縄の5県が警報を発令したほか、 東京都も昨年12月22日から28日までの週の患者報告について「定点当たりの報告数は増加し、流行警報基準を超えた」とし、7日に警報を出した。患者が 増加傾向の自治体では、38度以上の発熱などの症状が見られた場合は早めに医療機関を受診することを勧めている。【新井哉】

 東京都の12月22日から28日までの週の定点医療機関当たりの患者報告数は、前週比58%増の32.9人を記録し、警報基準値(30.0人)を上回っ た。保健所管内別では、町田市が52.85人で最多となった。八王子市(45.29人)や荒川区(44.14人)、江戸川(44.06人)、多摩小平 (41.26人)、葛飾区(40.85人)などでも多かった。

 東京都と隣接する千葉県でも感染が拡大。この週の患者報告数は前週比63%増の33.24人となり、警報基準値を超えた。同県は「過去4シーズンと比較し、早期に増加しており、今後の流行状況に注意が必要」としている。

 盛岡市で56.36人を記録するなど県全体で警報基準値を上回った岩手県も「本格的な流行状態となった」とし、せきやくしゃみが出る場合は感染が広がらないようマスクを着用することを求めている。

 前週に比べて患者が倍増した愛知県では、知多(42.43人)と衣浦東部(37.31人)、豊田市(37.11人)の保健所管内で警報基準値を上回っ た。仙台市青葉など5保健所管内で警報基準値を超過した宮城県も「今後、さらに県内各地域に流行が拡大していく可能性がある」として警戒を強めている。医療介護CBニュース 1月7日(水)


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2015年

1月

05日

爆発的な感染力「ノロウイルス」の予防法は?

コワいのはその爆発的な感染力!


ノロウイルスの季節がやってきた。嘔吐・下痢をする感染性胃腸炎への感染者が東京都、埼玉県、千葉県、大阪府などの都市部で増加し始め、流行の兆し を見せている。例年11月ごろから翌年2月くらいまでの寒い時期に大流行する感染性胃腸炎には、ロタウイルスなど他のウイルスによるものもあるが、爆発的 な集団感染を引き起こす原因は何といってもノロウイルスだ。

症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛で、発熱を伴う場合もある。ひどいときには嘔吐と下痢を繰り返して昼夜問わずトイレに駆け込み、日ごろは健康な大人 でも体力を消耗してゲッソリしてしまう。通常は数日で回復し後遺症はないものの、乳幼児や体力が落ちている高齢者の中には吐いた物を詰まらせて窒息死した り誤嚥性肺炎を引き起こしたりするようなケースもあるので侮れない。昨年もノロウイルスに感染後、心不全や肺炎などで死亡した高齢者が相次いだ。

ノロウイルスは1968年にアメリカのオハイオ州ノーウォークの小学校で急性胃腸炎に集団感染した患者たちの便から初めて確認された。その後はノー ウォークウイルス、ノーウォーク様ウイルスと呼ばれたが、2002年に国際ウイルス学会で属名として「ノロウイルス」と命名された。正式にはノロウイルス 属ノーウォークウイルス種というそうだ。

感染経路としてよく知られているのが、ノロウイルスに汚染されたカキ、ハマグリ、ムールなどの二枚貝からの経口感染で、いわゆる食中毒だが原因食品 が特定されない場合も多い。集団感染になるのは人から人への感染で、ノロウイルス患者や症状が出ない不顕性感染者との直接、間接の接触感染、嘔吐物や便を 介した飛沫感染がある。

何といっても怖いのは、その感染力の強さだ。

今年1月には、静岡県内の小学校19校で1271人が感染性胃腸炎を発症する集団感染が発生している。その原因は学校給食の食パンの検品時にノロウ イルスが付着していたためで、食パン製造所の従業員23人中4人の便からノロウイルスが検出されたという。従業員らは体調不良を訴えておらず、症状が出な い不顕性感染か感染後に回復してからウイルスを排出していたと考えられる。

ノロウイルスの病原性はそれほど強くはないものの、ごく微量のウイルスが口に入っただけで感染するわけだ。手洗いが不十分だったのではないかとの指 摘もあったが、まさかそんな勢いでノロウイルスが広がるとは思いもしなかったに違いない。昨シーズンは、その後も各地の保育園、小学校、中学校、高齢者施 設での集団ノロウイルス感染が発生した。

また、2006年大流行の際には、都内のホテルで、カーペットの上に客が吐いた物の処理が適切でなかったために、掃除や人が歩いたりするたびに微量 のウイルスが舞い上がり、それを吸引したことによる集団感染が発生した。時間がたっても、患者の吐しゃ物や便によって汚染された床や衣服、手袋などにはウ イルスが残っている恐れがあるということだ。ホテルでの事例を機に、ノロウイルス流行時の吐しゃ物などの処理が見直されたので、公共の場で同じようなこと はそうそう起こらないと思いたいが、改めてノロウイルスの感染力の強さに驚くばかりだ。


最大の予防法は「手洗いの励行」

では、このノロウイルス、ワクチンなどによる予防はできるのだろうか。

残念ながらワクチンは開発中で、現時点での最大の予防策は「手洗いの励行」と二枚貝を食べるときには85~90℃で中心部まで90秒以上加熱調理す るしかない。外出先から帰ったときとトイレの後、食事の前は石けんをよく泡立て、指の間や手首まで洗いよく水で流そう。手洗いは同時期に流行するインフル エンザの予防としても有効なのは言うまでもない。

生カキのおいしい季節だが、ノロウイルスが付着しているかどうかは鮮度とは無関係。できるだけノロウイルスによる感染性胃腸炎を避けたい3歳未満の 乳幼児、病気がちの高齢者、受験生のいる家庭では、生の二枚貝を食べるのは避けた方が無難かもしれない。二枚貝を調理したまな板で切った生野菜から感染し た例もあるので気をつけよう。

誰か1人がかかると家族全員が発症することはよくあることだが、感染を広げないためには、感染者とのタオルの共用を避け、吐しゃ物、下痢便、おむつ などを適切に処理するのも重要だ。床に吐しゃ物が飛び散ったときには、使い捨てのエプロン、手袋、マスクを着用し、汚物をペーパータオルで拭き取る。その 後、次亜塩素酸ナトリウムの漂白剤(家庭用塩素系漂白剤)で床を浸すように拭き取ってから水拭きし、処理に使用したエプロン、手袋などはビニールに入れて 口を閉じて処分する。

吐しゃ物や便が付着した衣類、シーツ、タオル、敷物などは、85℃の湯で1分以上煮沸消毒するか家庭用塩素系漂白剤(0.02%消毒水)に30分間 浸した後、他の衣類とは別に洗濯するとよいそうだ。消毒水を作るときには、ペットボトルのキャップに塩素系漂白剤を軽く2杯に対し、2リットル程度の水で 希釈するのが目安。念入りに感染を予防したいなら、トイレの便座やドアノブなども消毒薬を浸したタオルで拭き、水拭きするとよいとか。アルコール消毒液や 酸素系漂白剤、一般的な合成洗剤、石けんではノロウイルスは死滅しないので要注意だ。

感染性胃腸炎になった場合は、インフルエンザのような抗ウイルス薬はなく、何度も吐き続けるようなら吐き気止め薬を使ったり、高熱なら解熱鎮痛剤を 服用したりといった対症療法が中心になる。ただ、下痢止め薬は、ウイルスの体外への排出を妨げ回復を遅らせるため飲まないほうがよいとされる。一般的には 症状がひどいのは1~2日でその後は食欲も回復するので、大騒ぎする必要はないことがほとんどだが、嘔吐と下痢が続いているときには、脱水にならないよう に注意しよう。乳幼児や高齢者がかかったとき、それ以外の年齢の人でも水分がとれないときには医療機関を受診したほうがよいだろう。

なお、症状がなくなっても、一般的には3週間程度、排便によってノロウイルスが排出される。健康な成人でも1カ月以上、先天性の病気の子供では6カ 月以上、便からノロウイルスが排出されたとの報告もある。家族の食事を作る主婦(主夫)や食品を扱う仕事をしている人が感染性胃腸炎になった後、感染後の 乳児のおむつを触るときには、いつもより念入りに手を洗うようにし、感染を広げないよう気をつけたほうがよさそうだ。医療ジャーナリスト 福島安紀=文


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