2015年

12月

20日

甘く考えないで!溶連菌感染症の感染力と感染経路

溶連菌感染症の基礎知識

溶連菌にくり返し感染する理由や、感染の仕方をしっかりと理解することが、溶連菌感染症の予防につながります。ドクター監修のもと、溶連菌の感染力と感染経路についてお伝えします。大人も子どもも、溶連菌の感染力には十分に注意しましょう。

溶連菌の感染力


溶連菌の感染力はとても強いため、溶連菌感染症は流行しやすい疾患です。流行情報に触れたことのある方も少なくないでしょう。また、感染力が強いだ けでなく、くり返しかかることもあります。これは、抗体をつくる抗原が異なる溶連菌が80種類以上もあるためです。そのため、溶連菌感染症の発症は幼児や 学童に多いですが、大人になってから再び発症することもあります。

溶連菌感染症で高熱が出ている間は、特に他人への感染力が高まっていると考えてください。溶連菌の感染力は、発症し始めの急性期がもっとも強いといわれています。急性期に兄弟間で感染する確率は、およそ25%と報告されているほどです。

子ども同士の感染だけでなく、大人へも感染することは先ほどお伝えしたとおりです。中でも、抵抗力が低下している方(高齢者や持病を持つ方など)や妊婦は感染しやすいため、十分な注意が必要です。

ただし、溶連菌に有効な抗生物質を服用し始めて24時間ほどすると、感染力は弱まってきます。発熱やのどの痛みといった症状もやわらいでくるでしょ う。抗生物質の服用は、症状が治まったからと途中でやめてはいけません。およそ10~14日分の抗生物質を処方されるのが一般的ですが、再発や合併症を防 ぐためにも、処方されたものはすべてしっかり飲みきりましょう。一般的な風邪とは対処法が異なりますので、必ず医師の指示に従うよう注意してください。


溶連菌の感染経路


溶連菌は、体内に入ることで感染します。侵入しやすいのは、鼻やのど、胃、腸などの粘膜からです。

体に細菌が入り込むと、細菌を追い出そうとする防衛反応により鼻水や咳(せき)などが起こります。つまり、鼻水や咳には細菌がたくさん含まれているということ。これらが他人に付着することで、感染していくのです。

また、溶連菌は食品でも増殖するため、溶連菌が付着した食品を介して感染する場合もあります。集団感染の原因になるので、感染者の咳や唾液などの飛沫が食品に入ることのないよう、注意が必要です。

接触感染にも気をつけてください。溶連菌によって、とびひなどの皮膚感染症になった場合は、他人との接触を避けるようにしましょう。タオルなどの共有もいけません。

子どもに多い溶連菌は、一緒にいる時間の長い兄弟間での感染がもっとも多くなります。そのため、兄弟も一緒に検査を受けておくと安心でしょう。溶連菌に関する予防接種はないので、手洗いやうがいといった基本的な予防をしっかり行いましょう。
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2015年

12月

19日

ノロウイルス感染の見分け方と検査方法

つらいおう吐や下痢の症状を引き起こすノロウイルス。潜伏期間が短いものの、急な吐き気とおう吐を繰り返すことによる脱水症状も多く起こり、特に子どもや老人が感染すると、長引いてしまうこともあります。

しかし、ノロウイルスなのかどうかの判断がいち早くできれば、早期の症状改善や周りへの二次感染予防に役立つでしょう。今回は、ウイルスが原因の胃腸炎なのか、それとも、それ以外の風邪の症状なのかを見分ける方法、及び検査方法について詳しく説明します。

1.ノロウイルスとウイルス性胃腸炎・風邪の違い

ノロウイルスはウイルス性胃腸炎の一種です。風邪ではないことは、強烈な下痢の有無によって判断されます。ノロウイルスとよく似た感染症として、ロタウイルス、アデノウイルスが原因の胃腸炎があります。下記にそれぞれの違いを説明します。

-潜伏期間の違い

ノロウイルス:24〜48時間

ロタウイルス:1〜3日

アデノウイルス:7〜8日

-症状の違い

下痢、おう吐は共通

ロタウイルス:お米のとぎ汁のような水様便

アデノウイルス:便の酸臭が強い

2ノロウイルスの検査方法

ノロウイルスの検査方法として、一般的なものは下記の2つです。

・ノロウイルス抗原検査:

ふん便中のノロウイルスを、専門の検査キットで検出する方法です。被験者が3歳未満、もしくは65歳以上の場合には健康保険が適用され、検査は医師が医学的に必要と認めた場合のみに行われています。

この検査のメリットとしては、キットを使用するために検査結果が早く出ることなどが挙げられますが、デメリットとして、ウイルスに感染していても陽性にならない場合(潜伏期間中で症状がまだ出ていないときなど)があり、不確定要素の高い検査方法といえます。

・ウイルス的診断(遺伝子増幅法):

患 者さんのふん便や吐しゃ物を用いて、電子顕微鏡法・RT-PCR法などを行う検査で、ふん便や吐しゃ物の中に含まれるノロウイルスの遺伝子を増やし、目に 見えるようにしてウイルスの存在を確認する方法です。便通常の医療機関では実施できず、食中毒や集団感染の原因究明といった特殊なケースに用います。

ノロウイルスを含め、急性の感染性胃腸炎はとてもつらい症状を引き起こします。ノロウイルスの場合も、下痢などを通じてかなり体力が奪われることに加え、ひどい場合には脱水症状に陥る場合があります。早めに病院へ受診され、一日も早い回復を促すことが大切です。
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2015年

12月

18日

RSウイルス、肺炎の恐れも…異変感じたら早めに受診

RSウイルス感染症が乳幼児を中心に流行している。風邪に似た症状のため見過ごされやすいが、2歳以下の子が感染すると、肺炎などの重症を引き起こすこともある。異変に気づいたら早めの受診が必要だ。また、予防のため、親子で手洗いを徹底したい。

  国立感染症研究所によると、小児科のある全国約3000医療機関が報告したRSウイルス感染症の患者数は、11月23~29日の1週間で6598人に上っ た。その前週には今シーズン最多の6687人を記録している。同研究所は「年末をピークに来春まで流行は続く」と、注意を呼びかける。

 

RSウイルスは、1歳までに約半数が、2歳までにほぼ100%が1度は感染し、その後も何度もかかる。鼻水やせき、発熱など風邪に似た症状が特徴だが、初めて感染した乳幼児の25~40%が肺炎や気管支炎になるなど重症化する。

 せき、くしゃみなどのしぶきや接触によってうつる。感染力が強く、手すりなどに付着したものでも、その後4~7時間は感染力が持続するという。

 ただ、親世代の認知度は決して高くない。医薬品メーカーのアッヴィが7月、2歳以下の子を保育施設に預ける親1030人にインターネット調査したところ、「どんな病気か知っている」は33%。「名前は聞いたことがある」は43%で、「知らない」も24%いた。

 多摩北部医療センター(東京都東村山市)小児科部長の小保内おぼない俊雅さんは、「実はインフルエンザよりも怖い」と話す。高熱を伴うインフルエンザは大人が警戒して早めに受診させるが、RSウイルスは風邪と誤解して受診が遅れがちという。インフルエンザのような予防注射もない。

 「2歳以下の場合、重症化して入院が必要になったり、突然亡くなったりするケースもある」と小保内さんは指摘する。特に新生児や37週未満で生まれた早産児、心疾患などのある子は重症化しやすい。特効薬はなく、症状を和らげる治療が中心だ。

  「一番大事なのは乳幼児に感染させないこと」と小保内さん。今の時期は〈1〉乳幼児をむやみに人混みの中に連れ出さない〈2〉風邪を引いた人を乳幼児に近 づけない〈3〉乳幼児が触れるおもちゃなどはこまめにアルコール消毒する〈4〉風邪を引いた家族はマスクをつける――などを守ることが大事という。

 また、風邪のような症状でも、呼吸が浅い、ゼコゼコという変な音のせきが出る、ミルクの飲みが悪いなど、少しでも違う症状に気づいたら、早めに受診させよう。

歌に合わせて手洗い

 RSウイルスなどの感染症の予防には、日頃の手洗いが欠かせない。帰宅後や食事前などにせっけんをつけて15秒以上丁寧に洗い、よく洗い流すのが基本だ。

 童謡など歌に合わせれば、楽しく手洗いできる。花王の「あわあわ手あらいのうた」(http://www.kao.co.jp/biore/biore-u/hand/song/)は、手の動きを「オオカミ」「バイク」などで示し=イラスト=、幼児にも分かりやすい。

(2015年12月18日 読売新聞)

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2015年

12月

16日

インフルやノロ、RSウイルス… 冬場に流行する感染症予防法は?

冬場に流行する感染症への警戒が必要な時期になった。多くの患者の発生が懸念されるインフルエンザと、RSウイルス、ノロウイルスによる感染症について、症状や予防法などをまとめた。

■インフルエンザ

 38度以上の発熱や頭痛、関節痛などが突然起きる。子どもは急性脳症、高齢者は肺炎などを起こし、重症化するケースもある。

 ワクチンの接種で重症化を防ぐ効果は見込めるが、ウイルスの感染を完全に防ぐことはできない。小まめな手洗いと栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠が欠かせない。

 県による週単位の調査によると、最新結果(11月30日~6日)での1医療機関当たりの患者数(0・33人)は流行の目安とされる1人に達していないが、今後急激にはやりかねず、注意が必要だ。

■RSウイルス

 県の調査では、6日までの週の患者数(1医療機関当たり1・19人)は、過去10年間の同じ時期で2番目に多い。全国でも急増している。

 乳幼児を中心にはやる病気で肺炎などを引き起こす。せきなど風邪と似た症状で高熱が出ない場合もあり、見過ごされて重症化や感染拡大を招く恐れもある。 県健康推進課は「呼吸が浅くなったり、急にぐったりするなどの症状が子どもに見られたら早めに受診してほしい」と呼び掛ける。

 予防法は手洗いやマスクの着用など。乳幼児がよく触る玩具、ドアノブのアルコール消毒も効果的という。

■ノロウイルス

 感染すると嘔吐(おうと)や下痢といった症状が出ることが多い。高齢者は脱水症状を併発したり、嘔吐物を喉に詰まらせたりするリスクが高まる。

 今冬は、昨年3月に川崎市で見つかった新型ノロウイルスへの感染拡大が危惧されている。新型は免疫を持つ人が少ない上、従来の検査キットに反応しにくい。県は10月、ノロウイルスによる食中毒への注意報を出して啓発を強めている。

 感染の予防法について、川崎医科大の中野貴司教授(小児感染症学)は「手洗いが基本で、流水でしっかり洗い落としてほしい。嘔吐物の処理は、アルコール消毒では効果が期待できないため、塩素系の消毒薬を使う必要がある」と話す。

山陽新聞デジタル 2015年12月16日(水)10時4分配信

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2015年

12月

14日

園児ら600人超食中毒=ノロウイルスなど検出-愛知

 愛知県は14日、名古屋市などの13の幼稚園や保育園で食中毒が発生し、園児ら618人に下痢や嘔吐(おうと)などの症状が出たと発表した。うち園児 29人が入院した。県知多保健所は同日、同県大府市の業者が各園に配達した弁当が原因と断定し、再発防止策が講じられるまでの間、営業禁止処分とした。
 症状を訴えたのは園児615人と職員3人で、9~11日に発症。発症者25人の便からノロウイルスとサルモネラ菌が検出された。
 10日午後、名古屋市食品衛生課から県に通報があり同保健所が調べたところ、発症者に共通する食事はこの業者が7、8両日に調理した弁当しかなかった。(時事通信)

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